風呂敷にみる心の伝え方

2020年7月1日レジ袋の有料化にともないその存在価値が見直されはじめた日本の伝統製品でもある「風呂敷」は、あらゆるモノを「運び」やすくすることで、長い日本の歴史のなかで実用的に幅広い場面で活用されてきました。実際に風呂敷を使ってみると、古風なイメージのなかにも現代に通じるユーザービリティがみつかることが多いことに驚かされます。また、贈り物などをお届けする際に、季節やシチュエーションを加味したデザインをセレクトするだけでも、相手に心をお届けするような雰囲気をも醸し出してくれる銘品です。現代における日本の包装文化は、お菓子の個包装などにも代表されるように過剰包装が、昨今、指摘されはじめておりますが、皆さんにお忘れいただきたくない事柄は、日本人の「包む」文化のなかには、人々の相手を想う「心」も表現されていることです。一見、実用的に洗練された「風呂敷」の使い方にも、その時代の人びとの心が息づいているように感じるのは筆者だけでありますでしょうか。